もう数年前の事だが。
背後から「ドロボー!」という声が聞こえたので振り帰ると、不似合いな手提げ袋を
持った男がこちらに向かって走って来た。え?何?とオロオロしていたら、後ろを
歩いていたらしい小柄なばーさんが持っていた買い物袋を男にぶち当てた。男、コケる。
でもって、コケた男を持ってた杖で殴る殴る殴る殴る殴る殴る。

集まってきた男性達が協力して男を拘束・通報。
まぁ、引ったくりだったんだが、男は警官に連れて行かれる時に「てめぇ覚えてろ!」と
ばーさんに捨て台詞を吐いた。ばーさんは警官が止める間も無く男にもう一撃食らわせ
「お前が出て来た時にはもう死んでるよ!バ~カ!」
と吐き捨てた。

・・・ちょっとしびれた。
まだ生きてるかな、ばーさん・・・

一般常識を打ち破る事実も多く、目からうろこな本である。

たとえば、

・咳やくしゃみによって発生する飛沫が風邪を広めるという証拠はないに等しい
・鼻をかんでも鼻が詰まった感じはとれない(鼻水のせいではなく奥の炎症が原因だから)
・歳をとるとウィルス抗体を得て風邪を引きにくくなる。50歳以上は10代の半分。
・寒さと風邪のかかりやすさには何の関連もない。寒くしたのが風邪の理由ではない。
・睡眠7時間以下の人は8時間以上の人の3倍も風邪をひきやすい
・0から6歳の間にお金持ちの家に育った子供は一生風邪をひきにくい体質
・外向性の人は内向性の人より風邪をひかない
・マスクは感染予防の効果がほとんどない
・総合感冒薬は役に立たない(ウィルスはいっぱい種類がある)
・風邪は防衛反応であり、活発な免疫系を持つ人が弱い免疫系を持つ人よりも風邪の症状に苦しむ

ざっと結論だけ列挙してしまったがこれらの科学的説明が読み物として非常に面白い。

明治期までの日本人が、今と比べればとてつもない体力を持っていたということは、当時日本を訪れた外国人の残した多くの文献に記されている。今回はその中の幾つかを紹介してみたい。
 まずは、ドイツ帝国の医師・ベルツの手による「ベルツの日記」から。
 エルヴィン・フォン・ベルツ(1849~1913)はドイツ生まれ。ライプツィヒ大学で内科を修めた後、27の歳に明治政府によって招聘され、以後29年間日本に滞在する。幕末から明治にかけて日本が「殖産興業」を目的に先進技術や学問・制度を輸入するために雇用した、いわゆる「お雇い外国人」の一人だった。東京医学校(後の東京大学医学部)において医学や栄養学を教授し、滞在中日本人女性(花子)を妻に娶っている。
 そのベルツが、ある日東京から110km離れた日光に旅行をした。当時のこととて道中馬を6回乗り替え、14時間かけやっと辿り着いたという。しかし二度目に行った際は人力車を使ったのだが、なんと前回よりたった30分余分にかかった(14時間半)だけで着いてしまった。しかもその間は一人の車夫が交替なしに車を引き続けたのだった。
 普通に考えれば、人間より馬の方が体力があるし格段に速いはずなのだが、これではまるで逆である。この体力はいったいどこから来るのだろう。ベルツは驚いて車夫にその食事を確認したところ、「玄米のおにぎりと梅干し、味噌大根の千切りと沢庵」という答えだった。聞けば平素の食事も、米・麦・粟・ジャガイモなどの典型的な低タンパク・低脂肪食。もちろん肉など食べない。彼からみれば相当の粗食だった。
 そこでベルツは、この車夫にドイツの進んだ栄養学を適用すればきっとより一層の力が出るだろう、ついでながらその成果を比較検証してみたいと、次のような実験を試みた。「ベルツの実験」である。

 22歳と25歳の車夫を2人雇い、1人に従来どおりのおにぎりの食事、他の1人に肉の食事を摂らせて、毎日80kgの荷物を積み、40kmの道のりを走らせた。
 然るところ肉料理を与えた車夫は疲労が次第に募って走れなくなり、3日で「どうか普段の食事に戻してほしい」と懇願してきた。そこで仕方なく元の食事に戻したところ、また走れるようになった。一方、おにぎりの方はそのまま3週間も走り続けることができた。

 当時の人力車夫は、一日に50km走るのは普通だったという。ベルツの思惑は見事に外れたのだった。彼はドイツの栄養学が日本人にはまったくあてはまらず、日本人には日本食がよいという事を確信せざるをえなかった。また彼は日本人女性についても「女性においては、こんなに母乳が出る民族は見たことがない」とももらしている。それらの結果、帰国後はかえってドイツ国民に菜食を訴えたほどだったという。 
 西欧人から見れば粗食と見える日本の伝統食が、実は身体壮健な日本人を育てる源泉だったという証左は枚挙にいとまがない。例えばフランシスコ・ザビエルは1549年(天文18年)に、「彼らは時々魚を食膳に供し米や麦も食べるが少量である。ただし野菜や山菜は豊富だ。それでいてこの国の人達は不思議なほど達者であり、まれに高齢に達するものも多数いる」と書き残している。”
“人が夜中に目を覚ますことなく8時間眠り続けるのは不自然であり、元来人間にとっては睡眠の途中で起き出して、また眠りにつくという二峰性の分割型睡眠が適しているとのこと。これは科学的にも歴史的にも証明されているのだという(本家/.BBC News記事)”